2羽並びのオオトラツグミ
先日、初対面の大学の後輩が私を尋ねて職場に訪れてくれました。
話の流れで、急きょ夜の森を案内することに。
学生の希望は、オオトラツグミ・ケナガネズミ・アマミヤマシギ。
林道を走り始めてほんの10分程度で、オオトラツグミを発見しました。
電線に2羽並んでいるのは初めて見ました。
オオトラツグミは奄美大島の固有種で、国の天然記念物(文化庁)、国内希少野生動植物種(環境省)に選定されている希少種です。
以前はめったに見かける機会がなかったそうですが、今はそれなりの頻度で観察することができます。
繁殖期の春には、早朝から澄んだ声が、森の中に響き渡ります。
秋にも鳴く個体がいて、つい先日、久しぶりに聞くことができました。
昼間は比較的暗めの森林内で活動していることが多いです。
昨年は職場から徒歩2分ほどの草地でも発見しました。
着実に分布域を広げているように感じます。
今回はオオトラツグミの紹介をしましたが、この日の晩はアマミヤマシギもじっくり観察することができました。
残念ながらケナガネズミは見られませんでしたが、アマミノクロウサギやアマミトゲネズミなどが観察でき、学生も満足している様子でした。