【番外編】ヤンバルクイナ(沖縄県)
本日から週に2日ほど、奄美大島以外の動物を紹介することにしました。
第1弾は大学生活を過ごした沖縄県やんばる固有種のヤンバルクイナです。1981年に新種「ヤンバルクイナ」と命名されました。昼間に活動し、森林内だけでなく、林道付近でも活動します。日本唯一の飛べない鳥としても有名です。
朝夕には、「キョキョキョキョキョーッ」とけたたましい鳴き声が森の中に響き渡ります。奄美大島では全く聞いたことのなかった鳴き声に、初めはとても驚いたことを記憶しています。
夕方頃から、夜間の休息場所となる樹上へ移動を開始するヤンバルクイナ。飛翔能力は失われましたが、強靭な脚力であっという間に樹上へ駆けあがります。この時、斜めになっている木へ登ることが多いです。夜間に樹上で休息するのはハブから身を守るためだともいわれていますが、休息するヤンバルクイナの元へ向かうハブが、木から落ちて私の目の前に落ちてきたことがありました。(汗)
基本的に単独行動をとるヤンバルクイナですが、稀に2羽が一緒になって休息することもあります。つがいかどうかはわかりません。
「奄美大島・徳之島・沖縄島北部および西表島」は、2021年の世界自然遺産登録を目指しています。それぞれの島に、希少で固有な動植物が生息・生育していますので、これからも幅広く紹介していきたいと思います。