アマミイシカワガエル
先日、夜の山に行ってきました。
奄美大島には多くの夜行性動物が生息しており、年間を通して様々な営みが観察できます。
この日は雨が降っていて、深い霧に覆われていました。
夜間の林道は多くの希少動物が活動場所とするので、ロードキルを避けるために、ゆっくりと走行する必要があります。
林道沿いの沢には、アマミイシカワガエルがいました。
アマミイシカワガエルは、地球上で奄美大島だけに分布する固有種です。
国内希少野生動植物(環境省)及び鹿児島県の天然記念物に指定されており、環境省レッドリスト2020では、絶滅危惧ⅠB類(EN)に選定されています。
夏場の昼間は、樹洞の中で休息している姿を見かける機会が多くなります。
また、沖縄島では黄色色素が欠乏した青色の個体が確認されています。
特に小型の個体で多く確認されているようです。
私が知る限り、奄美大島では2例の青色の個体が確認されています。
「日本一美しいカエル」ともいわれるアマミイシカワガエル、これからの繁殖シーズンが楽しみです。