八重山諸島に分布するカエル
少し前のことになりますが、石垣島へ行ってきました。
世界自然遺産に登録された奄美大島、徳之島、沖縄島北部、西表島のうち、西表島の生き物の写真はまだまだ撮影できていない種が多いです。今回は幅広に、さまざまな生き物を観察することが目的でした。
初日の夜は湿度が高く、カエルにとっては好条件。
今回の一番の目的だったコガタハナサキガエルを探しに行きました。
数名の知り合いからいただいた情報をもとに、無事に観察・撮影することができました。
足の周りにはブツブツが多い印象でした。
「コガタ」という名前がつけられているだけあって、確かに小さめでした。
この晩だけで7~8匹。初日の晩で念願が叶いました!
![コガタハナサキガエル](https://amami-wildlife.jp/wp-content/uploads/2023/05/5K8A4727-1024x683.jpg)
道中には、他の種類のカエルとの出会いも。
私たちが歩いている未舗装道路の脇からは、奄美大島でも聞きなれたアオガエルの鳴き声。
とは言っても、アマミアオガエルとヤエヤマアオガエルの鳴き声は、言葉では言い表せられない違いがありました。
個人的には、八重山で観察できるカエルの中で、最もフォルムが好きなカエルです。
![ヤエヤマアオガエル](https://amami-wildlife.jp/wp-content/uploads/2023/05/5K8A4601-1024x683.jpg)
他にも、2020年に新種として記載された2種のカエルも観察できました。
こちらはヤエヤマヒメアマガエルです。
奄美大島に分布するヒメアマガエルと比べると、ヤエヤマヒメアマガエルの方が大きく、後ろ肢が長く、腹面の斑点が喉だけでなく腹まで広がっているそうです。
![ヤエヤマヒメアマガエル](https://amami-wildlife.jp/wp-content/uploads/2023/05/5K8A4658-1024x683.jpg)
こちらはヤエヤマカジカガエルです。
奄美大島に分布するリュウキュウカジカガエルと比べると、ヤエヤマカジカガエルの方が頭部が大きく、下アゴの縁に黒い斑点が多いそうです。
![ヤエヤマカジカガエル(2022年7月撮影)](https://amami-wildlife.jp/wp-content/uploads/2023/05/7-1024x683.jpg)
あちこちで観察できたのは、サキシマヌマガエル。
奄美大島に分布するヌマガエルよりも大きく、見かける回数も明らかに多かったです。
![サキシマヌマガエル](https://amami-wildlife.jp/wp-content/uploads/2023/05/5K8A4794-1024x683.jpg)
予想に反して苦戦したのが、オオハナサキガエルとアイフィンガーガエル。
オオハナサキガエルは初日に1匹だけ観察し、2晩目に渓流沿いでいくつか観察できました。
奄美大島や徳之島で見られるアマミハナサキガエルに比べると、小さかったです。
![オオハナサキガエル](https://amami-wildlife.jp/wp-content/uploads/2023/05/5K8A5009-1024x683.jpg)
アイフィンガーガエルに関しては、鳴き声は最も聞いたのですが、なかなか見つけられず。
初日の晩に探しまくって、ようやく1個体だけ観察することができました。
同行者の一番の目的でもあったので、見つけられてよかったです!
![アイフィンガーガエル](https://amami-wildlife.jp/wp-content/uploads/2023/05/5K8A4763-1024x683.jpg)
他にも、外来種のオオヒキガエルは島内の道路上でたくさん観察できました。
今回見られなかったのはヤエヤマハラブチガエル。またの機会に撮影したいですね。