奄美大島でみられるフクロウの仲間
奄美大島には、2種のフクロウの仲間が分布しています。リュウキュウコノハズクとリュウキュウアオバズクです。
日本で最も小さいフクロウの一種であるリュウキュウコノハズクは、夜になると「コホッコホッ」と鳴きます。方言では「マヤツクフ」「マヤツコホ」などと呼ばれています。
先日、林道沿いの木に止まっている個体を撮影しました。最も識別しやすい特徴は、虹彩が黄色であることです。
もう一種のリュウキュウアオバズクは、リュウキュウコノハズクに比べると観察する機会は少ないように感じます。集落周辺の街灯周辺や森の中で観察することができます。
リュウキュウコノハズクと同じく虹彩は黄色ですが、お腹の模様や大きさが異なります。
また、渡り鳥としてやってくるフクロウの仲間も数種確認されています。
ここ数年、毎年記録されているのがトラフズクです。普段は上記2種を観察している私にとって、トラフズクの羽を広げたときの大きさは衝撃的でした。
オオコノハズクも稀に記録されます。リュウキュウコノハズクと類似しますが、虹彩が橙色であることや足指に毛が生えていることなどが特徴です。写真は、沖縄島で留鳥のリュウキュウオオコノハズクです。
鳥の中でも人気のあるフクロウの仲間。このほかにも、コミミズクやワシミミズクなどが記録されています。