コゴメキノエラン
奄美大島のごく限られた場所だけに細々と残るコゴメキノエラン、久しぶりに花の様子を見に行きました。
コゴメキノエランは、国内希少野生動植物種に指定され、環境省レッドリスト2020では、絶滅の恐れが最も高いとされる絶滅危惧ⅠA類(CR)に選定されています。
名前の由来は「木の上に小さなお米のような花を咲かせるラン」ということでしょう。
例年、年明け頃から開花しますが、今年は1株だけ咲き始めていました。
バルブ(葉の付け根付近の膨らんでいる部分)もしっかりしていて、3本の花芽をつけていました。
2年前には非常に大きな株の花を撮影しました。
この年は開花が非常に遅く、3度も通ってようやく2月上旬に花を観察することができました。
近年は人によって採取されることが多く、個体数が激減しています。
野生の動植物は採る(捕る)のではなく、撮るもしくは見ることに徹底してほしいものです!