アカヒゲ
8か月の息子と2人で、奄美自然観察の森を散歩してきました。抱っこ紐に息子、片手に一眼レフカメラスタイルです。息子は、周囲の鳥の鳴き声に少し反応し、シシアクチやリュウキュウルリミノキの葉を触っていました。
30分ほど散歩を続けていると、目の前にアカヒゲのオス。あっという間に近くの枝へ移動し、撮影することはできませんでした。オーストンオオアカゲラ、ルリカケスなどを観察した後、アカヒゲのメスを発見しました。
アカヒゲのメスは警戒心が強く、繁殖シーズンでない季節に観察できるのは珍しいです。オスもあちらこちらでさえずっていました。ぼちぼち繁殖の準備が始まっているのでしょう。
額から喉にかけて黒いのがオス、これらが黒くないのはメスです。奄美大島やトカラ列島に分布する亜種アカヒゲは、お腹の脇が一部黒くなるのも特徴です。沖縄島に分布する亜種ホントウアカヒゲは、お腹の脇が黒くありません。
また、近年の研究では、奄美大島のアカヒゲの一部は、冬季に先島諸島等へ渡りをしていることが判明しました。てっきり留鳥だと思っていましたが、当たり前だと思われていることに、疑問を抱くことは大切だと感じさせられました。