トクノシマトゲネズミ
先月の徳之島。2晩ともに夜の森を訪れました。
夕暮れにあわせて、おびただしい数のハネアリが飛翔していました。
奄美大島でも幾度となく遭遇してきましたが、ちょっとそのレベルを超えた数でした。笑
ハネアリが飛び交う中、林道上にトクノシマトゲネズミを発見!
ハネアリの大群に同行者が車から降りるのをためらう中、私は意を決して撮影をしてきました。
洋服の中に侵入してきたり、顔にくっついてきたり。。
想定内のアクシデントを乗り越えて、十分に撮影することができました。
同行者から「君がハネアリに襲撃されているようにしか見えなかった」と言われました。笑
この個体は何かを食べている途中だったようですが、それが何なのかはわかりませんでした。
この日は前日とは打って変わって、トクノシマトゲネズミの出現頻度が高かったです。
今までに見たことのないくらいの老齢個体も発見しました。
こちらはまた別個体ですが、この尾をぴんと上げている感じがトゲネズミらしいですね。
トゲネズミの一つの特徴として、尾の下面が白いというのもあります。
よく間違えられているクマネズミは、尾の色が上面も下面も同じ色です。
今月も徳之島を訪れましたが、2晩夜の森へ出かけてまさかの0匹でした。
オキナワトゲネズミは夏になると昼行性を示すという論文が出ています。
もしかすると、トクノシマトゲネズミにもそういう傾向があるのかもしれませんね。
ちなみにアマミトゲネズミは、夏になると出が悪くなるよう程度で、わりと普通に見られます。
世界で3種のみが確認されているトゲネズミ属。
性決定メカニズムを含め、面白い生態がたくさんありますね。