咲き始めた小さな花々

 北部のとある芝生を覗きに行くと、春の訪れを感じさせる小さな花々が開花していました。
 まずはリュウキュウコザクラ。小さな白い花が風に揺られながら、辺り一面に広がっていました。
 本州(中国地方)から琉球にかけて分布していて、奄美大島では芝生などを丁寧に探していると、わりと見かける機会は多いです。

リュウキュウコザクラ
リュウキュウコザクラの花

 まだ咲き始めの段階ではありますが、環境省レッドリスト2020で絶滅危惧Ⅱ類に選定されているオキナワチドリも開花していました。これからどんどん花が咲き始めてくると思いますので、満開のタイミングでじっくりと紹介します。九州南部から琉球に分布し、最も海沿いで観察できるラン科の1種だと思っていますが、わりと山地の林道沿いでも見かけることがあります。

オキナワチドリの花
オキナワチドリの花

 リュウキュウコザクラの隣に開花していたのはヒメキランソウ。私がこの芝生を定期的にチェックするようになった4年ほど前は、そんなに数は多くなったような気がしますが、年々、勢いが増してきているような気がします。九州西部から琉球にかけて分布します。

ヒメキランソウの花
ヒメキランソウの花

 リュウキュウコスミレの花もありました。九州南部から琉球に分布します。

リュウキュウコスミレの花
リュウキュウコスミレの花

 植物に興味を持つようになると、これまでは全く気にとめることのなかった芝生にも、たくさんの植物が息づいているんだな~と感じさせられます。

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