ワニグチモダマの花
奄美大島以南の琉球列島に分布するワニグチモダマ。
海岸沿いに生えるツル性の植物です。
島内の生育場所は限られています。
環境省レッドリスト2020では、準絶滅危惧(NT)に選定されています。
アダンに絡みついて、ぶら下がるようにして生育しています。
12月頃からしばらくの間、花を咲かせます。
花期は長く、夏頃に咲くこともあります。花の一部はすぐに黒ずんでしまうため、今回も新鮮な花を撮影することはできませんでした。
花には、蜜を求めてたくさんのアリが集まっています。
私は植物を観察するようになって3年ほどになりますが、ワニグチモダマの実は見たことがありません。
ビーチコーミングをしていると、ワニグチモダマの実が流れついていることが多いと聞きます。
葉はマメ科に多い3出複葉で、1枚の葉身から3枚の葉が出ています。
花の形態としては、イルカンダに似ていますね。