何の仲間?ワタセジネズミ
ワタセジネズミ、、名前はネズミのようですが、実際はモグラの仲間に分類されます。
とがった鼻先に小さな目、丁寧に観察してみるとモグラの仲間であることに納得できると思います。
ワタセジネズミは、奄美群島と沖縄諸島の多くの島々に分布します。
環境省レッドリスト2020では、準絶滅危惧(NT)に選定されています。
モグラの仲間ではありますが、地上で生活し、昼間は落ち葉や石などの下に身を潜めています。生きてる姿を見かける機会は少なく、農道などでひっくり返って死んでいる姿を見かけることの方が多いです。
成獣を撮影した翌月、運よく幼獣を撮影する機会にも恵まれました。
まだ毛が生え始めたばかりで、目もまともに開いていないように見えました。
ワタセジネズミが属するトガリネズミ科は、仔育ての時期に仔ネズミが親ネズミの尾の付け根付近をくわえ、その仔ネズミの尾の付け根付近を別の仔ネズミがくわえ、数珠つなぎのようになって移動する「キャラバン行動」をとることが知られています。
私はまだ見たことがありませんので、いずれは観察・撮影して、当ブログでも紹介したいです。
奄美大島にはワタセジネズミの仲間として、オリイジネズミとジャコウネズミ(奄美大島は持ち込まれたと考えられている)が分布しています。
これらについても、いずれは紹介する機会を設けたいと思います。