珍しい暗色型のサシバ
9月下旬~10月上旬ごろに奄美大島へやってくるサシバ。
奄美大島の人々にとっては身近な鳥ですが、環境省レッドリスト2020では絶滅危惧Ⅱ類(VU)に選定されている希少な鳥類です。
子どもの頃、運動会の練習の時に「ピックィーッ」と鳴きながら旋回していたサシバを眺めていたことが懐かしく感じます。
サシバは奄美大島を代表する冬鳥です。
詳細はわかっていないものの、奄美大島で越冬する個体の一部は東北地方からやってきていることがわかっています。
稀に、お腹の面が濃い茶色の暗色型がいます。
今回は、通常のサシバと比較してみたいと思います。
樹上にいた暗色型のサシバです。この個体は警戒心が強く、毎回遠めからの撮影になります。
10月には奄美大島からさらに南下していくサシバの群れを観察しましたが、その時にも1羽の暗色型を見ました。
飛翔する姿を見ても、お腹の濃い茶色が目立ちます。
こちらは普段見かけるサシバです。お腹は濃い茶色ではありません。
飛翔する様子も、暗色型と比較してみていただければと思います。
サシバは年齢や性別によって見た目が変わります。
次回、サシバを紹介する時は、上記項目に着目しながら、より掘り下げて紹介したいと思います。