西表島産のオカヤドカリの仲間
先月、2年ぶりの西表島へ行ってきました。
初日の昼間は奄美大島では見られないオカヤドカリの仲間を探しに行きました。
知人に教えてもらった場所へ行くと、すぐに発見しました。
眼柄の特徴や色合いを見て、オオナキオカヤドカリだとわかりました。

奄美大島ではまず見かけることのない色合いに、思わず1人で声をあげてしまいました。笑
オオナキオカヤドカリの生息密度は高いようで、私が訪れた海岸で観察したのはすべてオオナキオカヤドカリだったと思います。
奄美大島にはナキオカヤドカリが生息していますが、大きさや特徴もだいぶ異なることがわかりました。
マングローブにはコムラサキオカヤドカリが分布しています。
図鑑を見て、マングローブにいるオカヤドカリがいるのかと思いつつ、当てずっぽうで道路脇のマングローブへ。
こちらもすぐに発見に至りました。
しかし、警戒心が強く、マクロレンズで撮影するために近寄ると、殻に閉じこもってしまいました。
すぐに出てくるだろうと思いつつ気楽な気持ちで待ってみるものの、なかなか出てきません。
結局、5分間待機して、望遠レンズを取りに車に戻りました。
戻って来てもなお、殻に籠ったまま。違う個体を発見して撮影しました。

ある図鑑には、「殻に入るとなかなか出てこない」と書かれていましたが、まさにその通り。
同じ場所で撮影していると、あちこちにコムラサキオカヤドカリがいたことがわかりました。
思う存分撮影をして、帰路につきました。
今回新たに2種のオカヤドカリの仲間を観察・撮影することができました。
これまでは奄美大島の3種(ムラサキオカヤドカリ・ナキオカヤドカリ・オカヤドカリ)しか観察したことがなかったので、これで5種目となりました。
日本国内には他にもサキシマオカヤドカリとオオトゲオカヤドカリ(小笠原諸島)が分布しています。
いつか小笠原諸島に行って、オオトゲオカヤドカリを見てみたいですね。