今年は並作?シイの実拾い

 秋の我が家の楽しみはシイの実拾い。
 島ではスダジイやオキナワジイの堅果をシイの実と呼びます。
 過去2年は凶作でした。
 こんなにも違うものなのか?と驚かされるほど、年による結実の状況は異なります。
 今年は久しぶりにあちこちでシイの実を見かけます。
 それでも3年前に比べると少ないので、「並作」といったところでしょうか。

 私が勤務する奄美博物館では、シイの実を拾って、日本の動物園で飼育されているアマミトゲネズミに譲渡するイベントを開催しています。今年は約2.5kgをプレゼントすることができました。

 その翌週は知人家族と一緒にシイの実拾いへ。
 結実する量だけでなく、結実するタイミングも年によってさまざまです。
 今年は少し遅めなような気がしています。
 約1時間ほどかけて拾った結果、たった7名で2kg近くも拾うことができました。
 いつか画角いっぱいシイの実の写真を撮りたいと思っていたので、お気に入りの一枚です。笑

シイの実
シイの実

 シイの実拾いは、気づけば無心になっていて、ひたすら拾い続けることができます。
 うちの息子は3週連続で拾い、その一部は動物病院の傷病個体にもプレゼントしました。

 翌朝、シイの実を入れていた袋から出てきたのがこちら。
 シイの実を拾っていると、小さな穴の開いたものが散見されます。
 穴の開いたものは拾わないようにしますが、それでも気づかぬうちに拾っていることも。
 穴は体長1cmにも満たないシイシギゾウムシが開けています。
 気づかずに拾うと、中からシイシギゾウムシの幼虫が出てくることもあります。

シイシギゾウムシの幼虫
シイシギゾウムシの幼虫

 これまでシイの実を拾うことに夢中になっていたので、来年はシイシギゾウムシの成虫を探してみようと思います。
 シイの実拾いは、鳥の鳴き声や風を肌で感じられます。
 普段、地面に集中することも少ないので、色々な生物が生息していることにも気づかされます。
 無心になって自然とのふれあえる時間でもありますので、親子連れにはおススメです!

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