アカヒゲ【徳之島】
奄美群島では、奄美大島や徳之島などに分布するアカヒゲ。
国指定天然記念物(文化庁)、国内希少野生動植物(環境省)に指定されており、環境省レッドリスト2020では絶滅危惧Ⅱ類(VU)に選定されています。
奄美大島に生息するアカヒゲは、鳴き声をよく聞くわりには、観察できる頻度は少ないです。
一方、徳之島のアカヒゲは、わりと小さな林でも鳴き声を聞く機会が多く、観察頻度も高かったように感じました。
このオスは、近くにいたネコに対して、威嚇するような行動をとっていました。
近くには少しだけ警戒心強めのメスもいました。
時折、ミミズを運んで斜面の木の根元へ入っていく様子が何度かみられましたので、営巣しているものと思われます。
アカヒゲは留鳥(1年中同じ地域で観察できる鳥)だと思っていましたが、トカラ列島の個体群は全てが渡りを行い、奄美大島や徳之島の一部の個体群も冬になると南へ渡ることが判明しています。いずれはトカラ列島のアカヒゲも観察してみたいですね!